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2013年11月 3日 (日)

1102 困ったときのベテラン頼み

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銀座のアップル。iPadエアを見たい人たちでいっぱい

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きれいになったよね、最近。女性もいろいろあった方が美しくなる。左の列はiPadエアを買うために並んでいる人たち

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有楽町駅前では「食と農林漁業の祭典」の一環として全国の大学の農業系学生による出店、即売会があった

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アップルのライバル、ソニーの本社ビル

◇一夜明けて朝の更新。日本シリーズをみて感動して、そのあとお酒をしこたま飲んでしまったため書けなくなった。酔って書けないこともないのだが、長くなり、また悪夢の超夜型生活に戻ってしまうと思ったので、寝た。寝てスッキリした頭で、朝一番、とっても10時過ぎだが、ブログ書きからスタートする一日も、たまにはいい。

◇銀ぶら。午前中に銀座8丁目から4丁目まで歩くのは、人が少なくて気持ちいい。この時間帯は外国人観光客が目立つ。最近は中国からだけでなく欧米の人も増えてきたように感じる。国を上げて、というは好きではないが、観光立国づくりはしっかりやってほしい。外国人におもしろくない街が日本人にもおもしろいわけがない。

◇アップルショップの前を通ったので、iPadエアを触ってみるため中に入ってみた。列ができていて、入るのにも並ばんといかんのかと驚きかけたが、買う人が並んでいたけだった。
 薄い。軽い。これは魅力的だ。日経平均株価がいまの時期で1万5千円でも超えていたら何も考えずに即決して買うところだが、アベノミクスも薄雲がかかっているので自重する。最低でも5万、いまと同じ容量だと7万以上するのかな、を出すだけの価値かというと、そうでもない気もするし、もう少し考えることにした。
 ところでアップルの新OS、詳しいことはわからないし興味もないが、パスワードを入れないと使えないし、気のせいではないと思うが、アプリ類でログインするためのパスワード入力が劇的に増えた。セキュリティのためなのだろうけど、面倒でたまらない。アップルのいい(と個人的に思う)ところは、操作が簡単で早いこと。ソニーほどのワクワク感はないが、手軽さとスピードは助かる。前のように面倒なパスワード入力が減って、バッテリーがまともになれば、エアをすぐにでも導入するのだが。
 ところで、大学でもそれ以外でもデバイスは、スマホのXPERIAを補助的にしながら、ソニーのDuoをメインに使っているのだが、やはり重いこともあってiPadの使用頻度も高い。どちらがいいか、どちらにすべきか、で悩む必要などなく、どちらも使えばいい。中村アンもいいけど、吉木りさもいい、みたいな・・・

◇すっかり日も落ちて自宅に近づくと、ナチュラルローソンの店先で焼きイモを売っていた。1コ100円。通り過ぎてから、思い直して買ってみた。石焼きイモなんて何年ぶりだろう。ところで、中学時代の同級生の女の子たちに、「イモ」やら「ナス」やらのアダ名がついていた。同窓会でもつい、イモやらナスやらと言ってしまう。いまの時代なら親から学校に抗議でも来てしまうようなアダ名だ。それと比べると、オレたちはおおらかな時代だった。本人たちも傷ついてはいないと思う。もし傷ついていたら、今からでも教えてください。でも、自己弁護するわけではないけど、彼女たち、同窓会で会って、本当に魅力的な女性になっていた。オレが子ども過ぎて(中学生だから当たり前)気がつかなかっただけなのかもしれないど・・・
 そんな同級生らとここ何年か、夏と冬に集まって飲むようになっているのだが、昨日、○○というアダ名の友人から、今年の忘年会、あるいは新年会の希望日を尋ねるメールが来た。もうそんな季節か・・・

◇球史に残る試合だった。軽い気持ちで試合開始からテレビ観戦したものの、久々に「感動」できるゲームとなった。テレビの「たてほこ」とかいう番組が休止されることになったそうだが、まさに「たて」と「ほこ」の戦い。今シーズン1度も負けていない投手と、最強の打線の勝負。1度目はマー君に軍配が上がったが、日本最高の打線が再び屈辱を味わうことになるのか。いやがおうでもワクワクする設定だった。
 日本で見納めになる可能性の高い田中が、最後の最後に連勝記録を破られてメジャーに行くのは、結果的に非常にいいことだったと思う。負けた姿が美しい投手というのはたまにいるが、きのうの田中の姿は間違いなく美しかった。調子は別として、本人のいう「力不足」などでは絶対ない。でも、絶対に負けられない、負けたくない時、場所で、負けることがあるのが世の中。絶対という演出がない現実が、みている人を感動させるのだと思う。
 一方でジャイアンツ打線も「絶対に負けられない」状況だった。日本シリーズを落とすということ以上に、1人の投手に球界を代表する打者が続けて無残な姿をみせるわけにはいかない。プロとしての意地がある。ということで、本当に必死でマー君に立ち向かっていく打者、そして原監督はじめ首脳陣。こちらもみていて感動した。
 試合について語りだすと際限がなくなってしまうし、うまく表現できる自信もまったくないので、ちょっとだけ触れたい。キモは由伸と坂本だった。坂本と田中が少年時代に同じチームに所属して、坂本が投手、田中が捕手だったということは誰もが知っていることだが、日本シリーズでそのおさななじみの坂本を完璧に押さえてきた田中がこの日、坂本に痛打されたことが、流れを変えた。そして渾身のストレートを、もうピークはとっくに過ぎた38歳のベテラン高橋に完璧に打たれたことで、勝負は決まった。「困った時こそベテランの力を借りたい」と、絶不調の高橋を原監督が3番に起用した時点で、この試合の勝負はある程度決まっていたのだと思う。
 しかし、試合をフィクションにしてみても、これほど劇的な演出を考えられる人はそうはいないだろう、というぐらいおもしろい試合だった。
 テレビで試合を見ていて、予感が完璧に当たることがよくある。タイムリーエラーをしたロペスのあの本塁打、たぶん打席に入った時点で、単にジャイアンツファンでそうなってほしいという希望的観測を超えて、間違いなくホームランが出ると予感した人は多かったと思う。決して超能力とかではなく、試合の流れとはそういうものだと思う。エラそうなことは言えないが(言っているが)、野球をやってきた人間、長く見続けている人間には、それがわかる。

◇ベテランというのは、そういうことがわかる人間のこと。それは野球だけに限った話ではない。いま時代に求められているのは、そういう先を見通せるベテランの力なのだと思う。人生のベテラン、おっさん、おばさんの力が求められているのだと思う。関係ないか。

◇きょうは日本シリーズ最終戦。シリーズ前から、歴史と伝統の巨人と、創設9年の新興勢力の楽天、という構図でみられてきた。個人としてベテランが大事だとしても、全体としては新しい勢力にこそ勝ってほしいので、楽天にシリーズを制してもらいたいという気持ちもある。オーナー(だったっけ?)の三木谷氏にこれからも古い政財界の慣習を破って暴れてもらいたいという気持ちもある。一方で、楽天で買い物をしたことは一度もなく、巨人には、関連会社で働いていて、いまある快適な暮らしもそこからいただいた報酬によるものなので、また素直に幼少からのジャイアンツファンということもあって、ぜひ日本一になってもらいたいという気持ちもある。
 ブログで以前、巨人が絶体絶命の状況で田中に勝たなければならない場面がきたら最高なのにと書いたばかりだが、実際にそういうシチュエーションになって、そこで大方の予想に反して巨人が勝って、でも絶対的有利の巨人が、大方の予想に反して負けてしまうのではないか、と、実はそんな予感もしていた。なんか、きょうは巨人が負けそうな気がするし、自分がブログに予想を書くと、たいていハズれるので、今晩はまた勝利の美酒を飲まなければならないかもしれない。

みたどらまNo.66 アリー・my・ラブ S1#6「婚約(The promise)」(所有DVD)

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お昼は銀座のいつものワイン店

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帰り道、焼き芋を売っていたのでつい買ってしまった

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自宅近くのナチュラル・ローソンで、女性店員が声を張り上げて販売していた

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港区立港南図書館。調べ物をするのに個人用のスペースがあるのがうれしい

2013年9月 8日 (日)

0907 キャン 日本 チェンジ?

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晴海埠頭からみたレインボーブリッジ

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晴海埠頭からみたわが家

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晴海埠頭からみたライトアップ中のレインボーブリッジ

◇2020年のオリンピック・パラリンピック開催地決定まであと数時間。東京に決まるのとそうではないのでは、見える景色はまったく異なるので、きょうのブログは暫定。

◇帰宅したのは日付けが変わってからだったので生中継で東京のプレゼンを見ることはできなかった。あとで放送をみる限り、なかなか良い出来だったように思える。後輩の太田雄貴くん、さすが同志社“英学校”出身、英語のスピーチは素晴らしかった。何か月もスピーチの演習を続けているオレよりはるかにうまい。若さは武器だ。知事は見ている方がヒヤヒヤだが、そつなくこなした印象。首相はさすが演説慣れしていて落ちついてみることができた。ところで、どのTV局も同時通訳で放送していたが、サブ音声でもいいから通訳なしにするか、字幕にしてほしかった。肝心の声が通訳とかぶって聞こえない。ユーチューブででも見るしかない。

◇タブレット式のPCがほしくなって、秋葉原のヨドバシさんに行ってきた。昨日、新宿に行った際、ついでにヨドバシさんとビックさんをのぞいて一通りの説明を聞いていたので、本日は買うだけ。持って帰ろうと車で出掛けた。買うのはソニーのDuo13。店頭で売っているのはストレージのSSDが128ギガしかないが、オーダメイドにすると10日から2週間かかると言われていたので、それでもいいやと思っていたところ、説明してくれたソニー関連会社から来ている人がすでに組み込んであるものの在庫を調べてくれ、中2日で届けてくれるというのでそうした。オーダーメイドでは、キャンペーンということで1万円プラスで256ギガになった。ほかはともかく、ストレージだけは最低256ギガはほしいと店の人も強調していた。後から増設できない。けっこう多くの人があとから相談に来ているらしい。動画もほとんどみないし、ゲームもしないし、それほど必要なのかよくわからないが、わからないからこそ人のアドバイスは聞くべきと思ってそうすることにした。
 買おうと思ったは2つの理由。毎日iPadとノートPCの両方を持っていくのはつらいから。ブログにも何度か書いたが先のIPO銘柄が急上昇して最低単元の100株の利益でちょうどこのDuoが買えそうだから。ストップ高のあと急落して一時マイナスとなり、その後少し戻して利益が7千円ほどになった時、もうちょっとで売るところだった。それをギリギリの所で思いとどまって、その後すでに株価は2倍に近づいている。ギャンブルで勝てばふつうは飲みにでもいくか買いにでもいくものなんだろうけど、勉強以外に趣味のないオレはPCを買うことにした。ITもほとんど興味がないのに、PCをちょっと頻繁に買い替え過ぎている気がしないでもない。
 使い勝手などは届いてからまた書こうと思う。

◇あと3時間半ほど。早起きではなく、飲みながら結果を待とうと思う。他の候補地には悪いけど、日本経済が立ち直るには五輪がぜひ必要なのだ。経済波及効果は4兆円ぐらいと試算されているが、7年でこれだから、GDPに占める割合は0コンマいくつの世界でたいしたことはない。大事なのはマインド。招致に成功すれば全体のマインドは上向くが、失敗すればしばらく下降するだろう。日経平均は直近で2千円ぐらい下げるのではという人もいる。増税も待っている。いまさら自分にできることは何もないが、なんとか勝ってほしい。前祝いの気持ちでこれからしっかり飲みます。

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ヨドバシカメラ・アキバ店の駐車場入り口

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地下駐車場の道は狭くちょっと緊張する



2012年11月 8日 (木)

DAY6・ジェームズ・ボンドに会いに行く


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イギリス情報局秘密情報部。Secret Intelligent Service略してSISの本部

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ヴィクソール駅側からみたMI6

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テムズ川からSIS本部に妙な乗り物が近寄ってきた

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むむ、なんか上陸してきたぞ

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SIS本部には入らずに、一般道に抜けて行った。観光用の水陸両用バスでした

 DAY6・イギリス11月7日水曜日曇りときどき晴れ。朝起きるとネットでニュースをチェックする。部屋にテレビはないが、なければないで特に困らない。むしろ本を読む時間が増えてうれしいぐらいだ。そのネットのニュースで、中国の薄煕来(Bo Xilai)氏の妻(Gu Kailai)が殺害したとされる英国人ビジネスマン、ニール・ヘイウッド(Neil Heywood)氏が、英国情報局秘密情報部(MI6)に情報を提供していた疑いがあったと6日付ウォール・ストリート・ジャーナルが報じていた、とあった。そういえば、MI6、正式にはSIS本部(Secret Intelligence Service)はどこにあるのだろうと調べたら、アパートから学校への通学途中にあることがわかった。帰りに寄ってみることにする。

 確かに、2階建てバスからみた建物だった。テムズ川に面している。SIS本部は1909年に設立され、1995年に現在の地に移った。諜報活動を主な任務としている。フレデリック・フォーサイスの小説によく登場し、007の生みの親イアン・フレミングもMI6の諜報員だった。007、つまりジェームズ・ボンドの勤務先がここなのだ。この建物も実際、2000年にリアルIRAの対戦車ロケット弾の攻撃を受け、ビル8階部分に損害が出たという。

 近寄って写真を撮っても特に緊張感はない。一方、ここに近づくときに歩いているイギリス人何人かにSISはどこかと聞いてみたが、だれも知らなかった。SISは公式には存在を認めていないらしい。建物にも何の標識もない。ただ、やたら監視カメラがある。こんな時はトラブルを避けるため、大きい方のカメラをお登りさんのように首からぶら下げて、観光客を装うのが無難だ。写真を撮っている姿が見つかって、職業が元新聞記者とかなるとトラブルのもととなる。案の定、正面に行って、扉が開いた瞬間があったのでレンズを向けたら、やや距離の離れて立っていた屈強な門番と目が合い、笑顔だったが首を振っていた。カメラを掲げたあと、手でバッテンをしたら、大きくうなずいたので、静かにカメラをかばんにしまい、その場を離れた。やはりそれなりに緊張感はあるようだった。もちろん、ジェームズ・ボンドに会うどころか、見学さえもできなかった。

 話の時系列は前後するが、通学では時間に余裕があったので少し前のバス停で降り、街を歩いてみた。冷たい空気が気持ちいい。車が“白バイ”に止められている。違反だろう。同じ黄色い上着を着ていたが、止められた方は建設作業員のようだった。いずこの国も同じ。でも朝からかわいそう。

 学校では、きょうも石原さとみが隣に座ってきて、きのうの課題を見せてきた。キーワードを使ってソープオペラのシナリオを作ってくるというもの。手書きでぎっしり2ページ。さすが韓流ドラマの国の人、相当時間をかけたのだろう。こういう向学心は真似したい。日本にも来たこともあるという彼女は、日本の文化などにも詳しい。話をしていても領土をめぐって争いをしている国同士という緊張感がないのがうれしい。

 休憩時間に、もうひとり中国の人かと思った人に話かけたら、彼女も韓国の人だった。この学校も長いそうだが、中国人とは会ったことがないという。結局、12人ほどのクラスで韓国人が4人ということがわかった。

 ポール・モーリア似の白髪の方は、フランス人とばかり思っていたが、イスラエルから来た人だと本人と話してわかった。卓球関係の仕事をしているらしく、日本の福島のことも詳しい。

 休み時間にもうひとり長く話した人が、自分と同じくらいの歳の女性。ブラジル人で、なんと大学教授だった。しかも、専門がジャーナリズムだという。地方のテレビ局でプロデューサーをしたあと、新聞社で働き、一念発起してアメリカのジョン・ホプキンス大学などで学んで学位を取ったそうである。イツ・ア・スモールワールド。

 授業が終わると、地階で宿題。PCでFBをみると、中学時代の友人から「どんなもの食べてるの」と投稿があった。そういえば食事の写真はほぼ必ず撮っているのに載せていないことに気付いた。これからブログでも少しずつ紹介していきたいと思う。本日はタダの新聞をもらいにビクトリア駅に行って、駅2階のピザ店に入った。新聞の話は後日に。ピザ店では7ポンド(約800円)弱で、焼きたてのピザやパスタ、サラダが食べ放題だった。

 ビクトリア駅で、日本のパスモやスイカにあたる「オイスターカード」にリチャージする。iPadに自炊して入れた「地球の歩き方」でやり方を確認してトライするが、なかなかうまくいかない。初めての機械というものは難しいものだ。そうやって苦戦している間に、いかにもイギリスの田舎から出てきましたというような若いカップルに、切符の買い方を聞かれた。何でも、往復ではなく片道切符を書いたのだが、どうしていいかわからないのだという。何で日本人のオレ? しかもカードのチャージもできなくて困っているのに。現地人に見えるのか、色メガネのうさんくさいおっさんなのに優しそうに見えるのだろうか。できる限りのアドバイスをしてあげた。駅構内を出た途端、今度は中東系の人からパディントンに行きたいのだけどどうすればいいかと道を聞かれた。これもできるだけ丁寧にアドバイスしてあげた。でもオレ、観光客だよ。

 SISに歩いて向かう途中、サッカーをしている少年たちに出会った。さすがサッカーの本場、子供でも決してボールに集まらず、パスでつなげている。でも、緑の芝生で少年時代からサッカーができるスポーツ文化の豊かさに、あこがれを抱かざるを得なかった。

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緑の芝生でサッカーを楽しむ少年ら

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テクニックもなかなかのもの

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“白バイ”につかまったかわいそうな人

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昼食は食べ放題のピザ

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店の雰囲気もまあまあ

2012年11月 7日 (水)

DAY5・街ではなくてシティに行ってみた


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ロンドンの金融街シティ。ここが五輪でマラソンコースになったところ

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王立取引所

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王立取引所内にあるエグゼクティブカフェ。こんな場所でいつもお茶したい

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イングランド銀行博物館。外観は地味でわかりにくい

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1694年に設立された英国の中央銀行、イングランド銀行

 DAY5・ロンドン11月6日火曜日曇り時々雨。東京からロンドンに住まいを一時的に移しての日常が静かに始まった。

 通学は乗り換えなしのバスで、ラッシュ時でも20分ほど。バス専用レーンがあって走りはスムーズ。自分の使うルートは3路線が使えて各6分置きに走っているので、計算上は2分に1本の割合でバスが来る。多くは満員だが、ちょっと待てばすぐ後ろにガラガラのバスが来ることもある。思った以上に快適だ。自転車通勤している人も多い。サイクリング車を利用し、みな黄色いジャケットを着た本格的なスタイル。バスレーンを走れるので、見た目以上に安全なようだ。

 学校は9時15分スタートだが、5分前になってもだれも来ない。教室を間違えたのかとスタッフに聞いてもらっていたら、きっちりの時間にほぼ全員が集まった。
 新人なのでテキストをもらった。某サイマルで使っていたのと同じ「CUTTING EDGE」という教科書だった。サイマルでは8ランクのうち3からスタートして4に“昇格”したが、ここではいきなり10段階の7からのスタートである。しかし、授業はゲームなどを取り入れた遊びのようなレッスンだった。

 きのう正面に座っていた石原さとみ似が隣に座った。きのうは中国系と書いたが、韓国から来た21歳だった。韓国の現代っ子らしくiPadや電子辞書を巧みに操る。またキャピキャピしている。たぶん最初に、先生から同じ人の隣にばかり座るなとアドバイスされて、きょうは“新人”のおっさん横にでも座ってみようと思ったのだろう。しかし、韓国の人は英語を本当によく勉強している。文法の詳しさは特筆に値する。受験戦争が厳しいからだろう。クラスには韓国の20代と思われる男の子も2人いるが、彼らもかつての日本の留学生のように元気で快活だ。今の日本人留学生は妙に大人というかおとなしくなっている気がする。
 もうひとり横に座ったのがイランの28歳女性。ちょっと元気がない。聞いたら、早くに国に帰りたいという。ホームシックらしい。なんでも、朝定時に起きて学校に来て家に帰るという生活が、単調でたまらないらしい。母国でどんな生活を送っていたのが知らないが、日本のサラリーマンの大半は、そんな決まりきった生活を40年以上続けるんだよ、でもだれもそんな人生に疑問を持ったりはしないんだよ、と教えてあげたかった。叔父の家から通っているそうだが、学校では毎日新しいことが学べるし、午後と週末はまったくのフリー。日本のサラリーマンよりはるかに自由で幸せだと思うけど。ホームシックは一時的なものだろう。明日、元気な姿をみられたらいいけど。

 授業が終わってから、地階にある部屋で宿題を片づける。パソコン室と隣接しているが、そこにどっと生徒が集まり、モニターとにらめっこしている。きのう一緒に入学したブラジルのおっさん風青年とも言葉を交わした。相変わらず陽気だ。

 30分ほどで宿題を終え、街に、いやシティーに行った。地名は妙に翻訳するとわけがわからなくなる。この一角は、よそとは明らかに違う。ネクタイをしている人が多い。しかも黄色やピンクなど派手だ。ウォールストリート、兜町などとともに、ここで働く人は自分たちが世界を動かしていると自負しているのだろう。歩く姿も背筋が伸び、速足。オレのように猫背でダラダラ歩いてはいない。ちょっと場違いな感じ。

 雨が降ってきたので、近くのスタバへ。ロンドンでスタバは3回目だが、いずれもWi-Fi接続に失敗している。レジのお姉さんが詳しそうだったので、客が途切れた隙を狙ってiPadを持って聞いてみた。BT(ブリテッシュ・テレコム)に入っていないからかとかいろいろ聞いてみたが、そういうことはなく、設定の問題らしい。iPadを一緒にみながら進めていったら、画面が日本語なので面喰ってはいたものの、無事接続までいくことができた。きょうはこれがあったので非常にうれしい一日だとなった。イギリスに住んでいたことのある友人に会員番号とパスワードを教えてもらっていたが、現在は必要がない。ちなみにロンドンはやたらスタバがある街なので、旅行者は携帯Wi-Fiなど持参しなくても大丈夫だろう。

 話は飛ぶが、ノートパソコンを持ってきてずいぶん救われたことがあったことは前に書いた通り。だが、我がパソコンでは現在、ワードもエクセルも使えない。ふだん使っているデスクトップのVAIOから必要なものをUSBにコピーし、さらにノートパソコンに落とし込んだのだが、使おうとすると、某マイクロソフトからオフィス2000のセキュリティーのため、梱包していたソフトのプロダクツ番号を入力せよという画面がでてくる。そんなのわかれへんがな。日本にあって、持ってきていない。電話での変更も可能というが、フリーダイヤルの番号しかない。たぶん英国からだとつながらないだろう。なんて面倒なことをしてくれたんだよ。
 通常は使えるようにして、セキュリティーのレベルを上げたい人だけ様々な手続きをするようにすればいいのではないか。オレがエクセルに記入している一日の歩数や体重なんて、どう考えてもセキュリティーの対象外だろう。現在は体重約80キロですと世界中にばらされても、何の問題もない。某マイクロソフトさん、考えてほしいですね。

 でも、今回こうやって機械の素人がいろいろ持ってきて“実験”するのは、今後に何か役立つような気もする。もっとも、もっとITレベルを上げろよおっさん、と言われているような気もする。

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親切に設定を教えてくれたスタバの女性店員

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通学に使っているバスは、バス専用レーンがあって走りはスムーズ

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車椅子用のスペースは都バスのようにすでにある椅子を折りたたんで使えるようにするのではなく、出口近くの絶好の場所に広いスペースが確保されている。出口の幅も広く、高低差も少なく、利便性は十分。さすが福祉先進国

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バス待ちをする女子高生ら。2階かのカメラに気付いた子がピースしてくれる


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バスレーンは自転車も通行可能で、朝はかなりの台数が走っている



2012年11月 4日 (日)

飛び込みの宿探しは結構たいへん


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宿泊したビクトリア駅近くのB&B

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室内はこんな感じ。トイレとシャワーも部屋にあった。机はない

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B&BのBのひとつ、ブレックファースト、朝食を取る部屋。たいがいこじんまりしている

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薄いトーストにオレンジジュース、本当は紅茶(写真はコーヒー)、ヨーグルト。紅茶はミルクをたっぷり入れるのが定番

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このホテルではWi-Fiのサービスも。1時間1ポンド

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ホテルの階段は狭い。4階といえどもエレベーターはない

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ビクトリア駅近くのB&Bが集中する地域。金曜夜はすべて満室だった

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土曜朝には「VACANCY」(空室あり)になっていた。Vの左にNOの文字があり、満室になると隠してある白い札を下げる

 イギリス11月3日土曜日。午後から寮というかアパートに滞在できることになり、早速ネットをつないで快適なブログ生活が始まった。詳細は後日に。

 東京からロンドンまでの旅について十分に書けなかったので補足。ヒースロー空港到着までは、とにかく快適だった。食事は間食含め計3回。乗る前にもお寿司をタダ券で食べたので、とにかくおなかいっぱい。ラウンジでシャンパン、ビールを1杯ずつ、白ワインを2杯、機内ではウエルカムドリンクにシャンパン、食事の度に白ワイン、映画を見ながら白ワイン1杯と、我ながらよく酔っ払わなかったと感心した。気圧の関係で機内は酔いやすく、スッチーに悪さして捕まるのはたいてい酔っ払いだ。

 悪名高きロンドンの入国審査待ちの列は、やはり長かった。でも何とか30分ほど列に並んで審査へ。その審査、やはりほかの人より長かった。いい歳のおっさんがなんで英語学ぶねん、という感じで、根掘り葉掘り目的を聞かれた。どういった英語、たとえばビジネス英語なのか、学位を取る予定なのか、などなど。無料英会話レッスンは5分以上続いた。ロシアやインドのビザがあるパスポートもしげしげと見られた。

 ヒースロー空港にはホテルの案内所もあったが、昔のように飛び込みで探したほうが面白かろうと、オイスターカードという日本のパスモやスイカのようなカードを買って、地下鉄に乗り、中心部を目指す。ここでトラブルが起こった。iPadのibooksが開かない。ここに自炊したガイドブックや地図などがPDFですべて入っている。仕方なく、バックアップで取っておいたメモリーステックをノートパソコンに差し、なんとか見ることができた。しかし、狭い地下鉄車内で、大きな荷物2つを抱え、軽いとはいえ大きめのノートパソコンを出して調べている姿は、非常にみっともなかった。

 家を出る前に荷物の重さを量ってみたら、キャスター付カバンが9.2キロ、機内持ち込み用のTUMIが6.7キロ。幼い子供を連れて旅行している人のことを思えば大したことではないが、体には結構こたえる。しかも、ノーハイヤー、ノータクシー。時差の関係で数字と日付が一致しないが、初日の歩数は7817歩、2日目は2万1663歩だった。ほぼすべてが、この計約15キロと一緒である。もらったキャスター付のカバンも、女物のせいか持ち手の部分が短い(気がする)ので、腕が思った以上に疲れる。しかもよくこける(カバンが)。

 ビクトリア駅付近でホテル探しをすることにした。宿が集中しているし、前に一度同じことをしているから簡単だろうと思って。甘かった。方向を全然覚えていない。夜だから一層方向感覚が狂う。道を迷うたびにノートパソコンを取り出して、ガイドのPDFを見る。地図くらいはしっかりした紙のものを持ってくるべきだった。しかも金曜夜で満室のホテルが多かった。30分以上歩いて、いい加減飽きてきた。最初にVACANCYと表示しているB&B(ベッド&ブレックファースト)に、値段も聞かずに飛び込んだ。宿泊代は89ポンド。日本円にして約1万2千円。物価の高いロンドンなら仕方ないが、ヒースロー近くだったら中級以上のホテルに泊まれたはず。でも旅は、こういうことがあったほうがおもしろいと思うことにする。

 泊まったホテルは、いかにもB&Bといったところだった。長いことやっているのだろう。着いた時は夜10時を回っており、インド系かパキスタン系っぽい30代の若いおにいちゃんが一人で取り仕切っていた。朝食の時も、このおにいさん1人だけだった。奥のキッチンに行ってジュースや紅茶を出し、パンを焼く。チェックアウトもこなしていた。部屋は10以上はあったはずだし、たいへんだと思う。ただ昔泊まったところのように、うらびれた感じはまったくなかった。25年前のロンドンの宿は、共通のトイレで、しかもそこにどぎついエロ本が置いてあるようなところだった。それとは雲泥の差である。高いけど。翌朝、つまり本日朝、駅まで再び戻ると、あっという間に着いた。やはり宿は、行き当たりばったりではなく、予約して、道を確認してから行くべきである。しかし、いい運動になった。いまは下半身だけでなく、上半身も痛い。でも旅は歩かないと。明日からもまた、いろんなところに行ってみる。

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東京駅を彷彿させるようなビクトリア駅の外観

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モダンな外観の部分も

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昔なかった自動改札口

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ビクトリア駅近くの長距離バスターミナル









2012年11月 1日 (木)

2012年はパスワードに縛られた管理社会だった

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スケジュール変更を示す予約ページ

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大型裁断機。左がiPhone4S

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ドキュメントスキャナーは快適

 10月31日水曜日。アメリカ東海岸を直撃したハリケーン「サンディ」は、日本時間11月1日午前0時時点で死者55人となり、NYでは大規模停電や地下鉄への浸水など甚大な被害をもたらした。だがNY市当局や政府などの徹底した防災対策によって、ハリケーンの規模の割には被害の程度は小さかったと思う。2日間休場となったNY証券取引市場も再開。市民の生活も元に戻りつつある。だが、この余波が自分にまで及ぶとは予想もしなかった。

◆Road to London◆

 夕方、何気なくメールをチェックしていると、JALから予約便のスケジュールが変更になったとの知らせが届いていた。マイレージを使ったフライトで、ネットでちょちょと手続きをしたまま何の連絡もなかったので(当然だが)、きちんと予約できているだろうかと古い人間なのでちょっと心配していたが、結果的にこのメールによってJALさんはきちんと認識してくれていたのだと安心した。
 だがほっとしている場合ではない。どう変更になったのか、メールを何度読んでも書いていない。「こちら」という所をクリックして確認してください、とのこと。「こちら」をクリックしたら、何のことはない、JALのHPに飛んだだけだった。そこで会員番号や暗証番号(もちろん覚えきれないので手帳を出して調べて)を打ち込み、自分の予約便を確認。すると新たなスケジュールが書いてある。何のことはない、4時間ほど出発が遅れるだけだった。「サンディ」の影響だという。
 成田の午前出発は辛いと思っていたので、夕方になってラッキー。どうも自分に風が吹いているようだ。そのページで「発着時間変更を了承する」のボタンをクリックして終了した。ただ、ヒースローに着くのが夜になる。
 実はロンドンのホテルは予約しないで、約25年前みたいにいきなり繁華街に行って、安いB&Bでも探そうと思っていた。金がないわけでない。その方がブログに書くネタになりそうな気がしたから。しかし、遅くなると少々不便ではある。その約25年前の時はシンガポールからロンドンへの機内にたまたま同じ京都の京都産大生がいて、彼も宿を予約していなかったので一緒に探して同じ部屋に泊ることにした。屈強そうなヤツだったので、着いたのは深夜近かったが、治安の悪い地域でもそれほど不安はなかった。今回も何とかなるだろう。見つからなければ、最悪、朝までカフェででも過ごせばいい。数時間のために日本から予約してその宿に向かう方が面倒とのような気がする。
 今回のフライト時間変更は、都合が良くなったこと以上に、ブログネタになってよかった。旅は予期せぬことが起こる方がおもしろい。

 25年前といちばん違うのはネットが幅をきかせていること。携帯電話さえもなかった時代。確かに便利になったし、行動範囲も広がったが、それに精通していないと労力が非常にかかる。自分の場合、暗証番号やパスワードの管理が大きな障壁となっている。パスワードは落としたり見られたりする紙や機器に残すと意味がない。なるべく統一するようにして暗記しているが、数字だけでいいもの、英字を混ぜるもの、4ケタや6ケタや8ケタ、名前ダメ生年月日ダメなもの、自分の好きな番号に変更できるものできないもの、それぞれ千差万別だ。そしてどうも暗記能力が人より劣るせいか、それを覚えきれない。
 書類の整理と同じで、探すのに時間がかかったり、あるいは忘れてしまって変更するという苦い経験を経たりしてきたので、家から出さない分厚い手帳には控えてある。今ざっと数えたら、パスワードが必要なものだけで30を超えていた。特に金融系は覚える数字が4種類も5種類もある。ちなみに某証券会社の場合、口座番号、ユーザーネーム、ログインパスワード、取引パスワード、認証パスワードが必要となる。
 こんなの全部覚えきれる人って、いないよね。
 きのうのニュースでは、ネットバンキングで架空の画面がでてきてパスワードを盗む手口が流行していることを伝えていた。犯罪者と管理者側のいたちごっこのような形になっているが、セキュリティーを強めれば強めるほどユーザーは苦難を強いられることになる。もうちょっと緩めて、その代り意図的にネット犯罪を犯した人間には信じられないくらい厳しい処罰をする、という風にして抑止力を高めてもらえないだろうか。
 トラベラーズチェック代わりの、「キャッシュパスポート」というカードを作ったことはこのブログでも書いたが、それがオンラインでできるというのきのう手続きをした。しかし、説明書通りに何度やってもアクセスできない。これではお金が振り込めない。と思ってい説明書をよく読むと、先にお金を振り込んでおかないと手続きできないようになっていた。よく読めよ、って話。だがこれだけのことで1時間近く無駄な時間を費やし、イライラして、何のいいこともなかった。それならいっそゲンナマ持って、財布やカバンやベルトの裏や靴などに分散させておく方が、スマートではないがよっぽど楽だ。

◆自炊◆

 いよいよ本をバラしてスキャンしてPDFにする。裁断機は前にも書いたように17キロもあって動かすのが面倒だし、説明書の最初には「取り扱いを誤ると、死亡または、重傷を負う可能性があります」と脅してある。確かに指くらいは簡単に落とせそうな威圧感がある。おそるおそる使い始めたが、意図的に指でも入れない限り、偶発的に事故になることはなさそう。でも小さい子供のいる家庭ではやめたほうがいいと思う。
 作業そのものは簡単。500枚くらいは一気に切れるとのことだが、本をばらして200~300ページぐらいにし、裁断していった。気持ちいいほどよく切れる。5冊で20分もかからなかった。
 スキャンはあらかじめネットで、やり方や推奨の設定をチェックしておいた。想像以上に簡単だった。スキャンも一気に50枚、両面で100ページずつできるので、800ページある地球の歩き方「ヨーロッパ」でも20分ほどで読みとれた。日本シリーズを見ながら作業をしたが、ページ抜けやさかさまにするという失敗は一切なかった。
 あとはばらばらのPDFを結合し、パソコンのiTuneに取りこみ、iPadと同期すれば、iPadのiBooksで読むことができる。もっと簡単な方法があるのかもしれないが、このやり方でストレスはまったくなかった。
 今思うと、もっと早くドキユメントスキャナーだけでも買っておくべきだった。部屋の大半は紙が占めている。これを電子かできれば、スペースの問題が片付けられるし、何より検索機能を使えば時間の大幅な節約になる。膨大な資料との格闘は文筆業者ならだれしも抱えているテーマだが、ドキュメントスキャナーは絶大な味方となる。帰国後は、バインダーの書類をスキャンしよう。ついでにスクラップも電子化しよう。これについては、今後も記していきたい。

よんだほんNo.15  「1984」 George Orwell

1984 英文科の学生時代に授業か何かで少しだけ読んだような気がするが、最後まできちんと読み切らなかったので、改めて通読した。結果的に、村上春樹の「1Q84」を読んだ後に読む形となった。
 刊行は1949年。スウィフトの「ガリバー旅行記」やトマス・モアの「ユートピア」などディストピア(反ユートピア)小説の系譜を引く作品。全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖を描いている。ファシズム批判、社会主義批判、管理社会の預言書として、いまも強い影響力を持っている。ウィキペディアによると、出版当初から冷戦下の英米で、反全体主義のバイブルとして爆発的に売れたという。また、「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」の13位にランクインしている。
 1984年は自分が大学入学した年。その半年後に結核にかかっていたことが判明し、下宿で療養生活を送ったが、オーウェルも結核にかかっており、1947年から48年にかけてスコットランドのジュラ島で転地療養し、そこで本書の大半を執筆したという。
 ストーリー等は省略。ウィキ等に詳しく書いてある。本箱をあさったら、新庄哲夫氏の翻訳によるハヤカワ文庫の本がでてきた。1975年3月の出版。原書を読み終わったあとに目を通してみたが、古いせいか、日本語も若干古いような感じがした。そのせいかどうかわからないが、2009年に同じ早川書房から、高橋和久さんによる新訳本が出ている。このときは「一九八四年」とタイトルが漢数字に改められている。
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 英語自体は平易。プロット自体はそれほどおもしろくは感じられなかった。一つひとつの文章に深い意味があるので、読書会でも開いてじっくり読むタイプの小説かもしれない。

【抜粋】

He knew what was meant by goodsex-that is to say, normal intercourse between man and wife, for the sole purpose of begetting children, and without physical pleasure on the part of the woman; all else was sexcrime.

Power is not a means, it is an end.

Thus history is continuously rewritten. This day-to-day falsification of the past, carried out by the Ministry of Truth, is necessary to the stability of the regime・・・




2012年10月31日 (水)

お台場で静かにお出かけの準備


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お台場にあるお気に入りのスタバ

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お台場のデックス。ここのオープンテラスは第2の仕事場

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自炊への第一歩。スキャナーでeチケットを読み取りiPadへ

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もらったカバンにとりあえず荷詰め

 10月30日火曜日。かなり冷え込むとの予報だったが、それほどでもなかった。そもそも、きのうの我が事務所の室温は最高30.4度。ガラス扉や窓が4面計8枚あり、すべて南向きのうえ、太陽が東京湾に反射して直撃する。きょうも25度超。冬はありがたい。もちろん夏は地獄。国外脱出は秋ではなく、来年は夏にしよう。
 やはりパソコン入力は楽。だからきょうはちょっと長めにつぶやく。

 日銀が金融緩和。11兆円って政治介入への抗議の意志なんだろうか。しかし、日経平均はこのニュースで一気に下落し、円高に。
 その政治は国家的危機なのに相変わらずぴりっとしない。閣議の時の野田さんの顔を見たら、どうも飲み過ぎのようだ。目が赤い。同じ酒飲みだからよくわかる。公邸でひとり酒なんだそうだ。
 その子分のアズミンがまたやってくれました。フィクサー気取りかどうかしらないが、若手議員に活動資金300万円を手渡したそうだ。しかも気分が盛り上がるからとゲンナマで。それはいいとして、本日離党届を出した衆議院議員2人について、「金もらって(離党とは)けしからん」と言ったとか。でもそれって政党交付金だから、議員がもらって当然のお金。少なくともアンタのポケットマネーじゃないだろ。
 会見かぶら下がりでは、石原都知事の辞職について「都庁に出勤するのは週何日とか。あまり行儀がよくない」(時事)とコメントしたそうだ。他社の記者の夜回り結果をくすねていたくせに、よく言うよ。今の記者たちに尊大な態度を取り、美人記者には鼻の下を延ばす。不遜な人間というのは、言葉に正直に現れる。
  都知事選は12月16日。衆院もこれに合わせるべきとの声多数。

 ◆Road to London◆

 毎度のように直前にバタバタしてカバンに何でも詰め込むという愚行を繰り返さないために、早めに荷詰めをした。とりあえず直ぐにでも出発できるような状態にして、あとはゆっくり本でも読んで待つようにしたい。
 今回は、最初にロンドンで寮と言うかアパートで暮らし、そのあとで旅行するので、多少荷物が多くなっても、ロンドンから宅配便で日本に送ればいい。そこで通常の機内持ち込みカバンのほかに、キャスター付きのカバンも持っていくことにした。調べたら、そのカバン程度の大きさなら段ボールに入れて送り返すことも可能だった。ところが、同じ大きさのバックを「捨てるから」とくれた人がいて、それを持っていくことにした。不要なら向こうで捨ててくればいい。それで、とりあえず必要そうなものを入れてみたら、かなりガラガラだった。これまで海外旅行でもバッグを複数持っていったことはない。カメラが必要だった海外出張の時もそうだったし、イギリスに2か月行ったときもボストンバック1個だった。なくてもなんとかなる。

 昼過ぎから散髪。短めにして、ついでに理髪店の横にあるスピード写真で予備の証明写真を撮る。顔を見ると、生気がなく、朝見た野田さんと同じ目をしていた。いい歳とはいえ、昔ジャニーズといわれた面影はまったくない。パスポートをなくした時のためにそれと同じサイズの写真を持っていきましょうと、どのガイドブックにも書いてあり、自分も必ず持参しているが、考えてみれば、いつもパスポートケースの中にその写真を入れている。それって意味ないじゃん。顔だけじゃなく頭も悪い。

 細々した用事で、デックス東京ビーチ、アクアシティお台場、メディアージュへ。ダイバーシティに押されぎみだが、必要なものは十分そろっている。
 最初はソフトバンクへ。iPhoneを海外で使う時の設定を教えてもらった。香港での失敗を繰り返さないため。女性店員が懇切丁寧に説明してくれた。「5」はauに変更する予定だが、ちょっと心が揺らぐ。
 人の少ない平日のデックスで食事。ラーメン店に入ったが、焼酎のキープがずらり並んでいた。近くに行きつけの店ができにくいのがお台場の欠点だが、よく探せば行きつけの店にできるところもありそうだ。何より和中洋、インド、メキシコなど世界各国の料理が歩いていける距離で楽しめるのだから恵まれている。観光客向けで値段がちょっと高いのが難点。
 続いて「ヒャッキン」。100均と書くべきなのかな。気分はリッチマンなのでめったに行くことはないが、便利なものがたくさんあった。某イオンで携帯用のシャンプーを2個買って、それでも40日はもたないかと思って300円ほどで空ケースを買って家のシャンプーを入れたが、100均でちょうどいい大きさのケース2個が、当然ながら100円で売っていた。早く気づくべきだった。
 靴やヒートテックのアンダーシャツなどは買ったが、服類は結局買わなかった。そうやって旅行のたびに買い増し、着なくなったものが家にたくさんある。残り少ない人生、たくさんの衣類はもういらない。寒かったら現地で買えばいいだけ。以前にイギリスに行った時は2、3月で、めちゃくちゃ寒かった。しかもシンガポール経由だったので、空港にコートを置き忘れてしまった。学生で金はなかったが、ロンドンに着いた途端に分厚いダッフルコートを買った。
20121020特に意味はないが、その時の写真があったので載せておく。
 このコートでスコットランド・エジンバラに行った時、ちょうどラグビーの大きな大会があって、道行く人からそのコートを売ってくれとせがまれた。100ポンドもしないコートだったから、売って、もっといいものを買うこともできた。
 ちなみに、大学時代に付き合っていた同じ英文科の2年下の吉木りさ似の彼女に、このコートあげると言ったら、いらないと断られてしまった。確かにかさばるだけだもんなあ。

 最後はスタバ。お台場のスタバの平日は最高。広い店内にはソファーを含むいろいろな椅子があって趣があり、人も少なく、オープンデッキもあって我が家やレインボーブリッジが一望できる。きょうはひとつおいた隣の席に、続けて外人さんが座った。オレはiPadでニュースを読んでいたが、その外人さん2人ともiPadで何かをしていた。たぶん1人はゲームのような感じ。2人ともおっさんだった。このスタバで、Wi-Fiの登録をした。調べたら、ロンドンではスタバとマックでWi-Fiが自由に使え、地下鉄もすべて導入済みだという。日本で登録してそのままイギリスで使えるかとどうかはわからないが、また現地から報告することにする。

 家に帰ってから、自炊の準備。こちらはiPadでのブログ執筆に比べてスムーズに進んだ。本日はスキャナーで読み込んだ書類をiPadに送るところまで。無事「eチケット」を取りこめた。こうすれば、書類を必要以上にコピーして持参することはない。PDFの結合もできるようになった。あすはいよいよガイド類の自炊だ。

 ブログを更新して、飲む前にメールをチェックしたら、直木賞作家の藤本義一さんの訃報が配信されていた。作家と言うより11PMの司会者といった方が自分にはなじみがある。79歳だった。桑名正博に続き、関西文化の大物がまた一人、この世を去っていった。残念です。ご冥福をお祈りいたします。

2012年10月28日 (日)

本を持って、いやiPadを持って、街に出よう

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東京テレポート駅前から撮ったダイバーシティとフジテレビ。やはり解像度はイマイチ

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最初はこんな状態

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カバーを下げると自動的に起動。レンズが飛び出ることもない

 10月27日土曜日。読書週間が始まった。本日の読売新聞の特集がよかった。「東京を読む」。本よみうり堂が、首都をテーマにした小説やエッセー、ノンフィクションなどを、日本文学研究者のロバート・キャンベルさんとノンフィクション作家の星野博美さんの対談を通して紹介している。本ブログの「東京ぶらり散策」でも、ただ行って写真を撮るだけでなく、そこにある人や街の“物語”を紹介していけたらと思う。
 実はここ何日か、ロンドンを舞台にした本を探している。白紙の状態で街を訪ねるのもいいが、多少なりとも“予習”をしておけば、また違った見方ができるかもしれない。

  iPadにこだわっているのも、何百、何千冊もの本をわずか600グラムほどに、miniなら300グラムほどに入れることができ、持ち運びが可能だから。街歩きや旅のお供に最高だ。別にアップルじゃなくてもいいけど、むしろウインドウズタブレットの方が持っているソフトが使えるので便利ではあるけれど、とりあえず今はiPadが使いやすい。
 電子書籍以外に、メールが使え、ネットが使え、日経新聞を電子版で読むことができ、気づいたことをメモするノートのような役目も果たし、音楽も聞けるし写真も撮れる。カレンダー、スケジュール管理もできる。暗くても読めるのでベッドに持参し、最近は目覚ましとしても利用している。「着メロ」も買った。最近はパッフェルベルのカノンで起きている。
 何十年か前の人たちが望んでいた夢の小箱。これを持って、どんどん街を歩こう。

 きのうは憂鬱だったのに、1日でポジティブになれたのは、デジカメで撮った写真のiPadへの取り込みにとうとう成功から。何のことはなかった。コネクターの横にスイッチがあって、USBとSDなどのカードの切り替えをしなければならなかっただけ。きのう悪戦苦闘した2時間は何だったんだろう。物を買ったら、まず説明書を読む習慣を身に付けたい。これこそ<読書習慣>。

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これがiPad用のコネクションキット

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こんなところにスイッチがあった
 

 物のことばかり書いているのもなんなので、きょう読んだニュースからひとつ。電力会社が家庭向け電気料金の値上げを申請した場合、経産省は、社員の年収を大企業平均(596万円)並みに引き下げるよう求める方針を固めたそうだ。朝日新聞(デジタル)が報じていた。電力会社社員の年収は800万円前後と高く、2割超の給与削減を迫られる可能性があるという。
 そりゃ、いくらなんでも酷だ。確かに給料は多少は高いと思うし、会社は巨大になり過ぎたし、官僚主義的だし、官僚のように天下りがあって、問題が多いことは確かだ。でも料金値上げを人質に取って、民間企業で働く人の給与を役所があれこれいうのは、行き過ぎではないか。原発事故は東電だけが悪いのではない。規制する国や自治体の方にも問題があったのではないか。
 給与削減だったら、むしろ国の方でしょう。政治家や中央官僚は、消費増税するなら年収を、大企業とはいわず中小含めた一般企業の平均年収と同額にするとか。国の赤字が何百兆円とか言っているなら、まず財務省からじゃないのか。ネットの世界では東電、特に幹部社員の給与に批判が集中していたが、国がこういう大衆迎合的な指導をするのはよくない。国の活力をそぐ。欧米企業のトップみたいに年収が何十億円というのは論外だと思うが、JALの役員の給料平均が、自分が会社を辞める前にもらっていた額とそれほど差がないことを知ったときはちょっとショックだった。そりゃ“倒産”した会社だけど、赤字路線を飛ばさせたり奇妙な規制をしてきたのは政治家と役人なんだから、彼らにも責任あるじゃないのかねぇ、という話。

◆コンパクトカメラ◆

 新しいコンパクトデジカメを買った。街のちょっとした出来事を撮るのに重宝している。起動が早く、レンズが飛び出さないので、メモがわりに使える。幅は10センチ足らずで、常時ポケットに入れておき、さっと取り出して撮影している。これまで使っていたコンパクトデジカメは、起動するのにスイッチを長押しせねばならず、レンズが飛び出す時間もかかり、その分フォーカスにも時間がかかり、シャッターチャンスを逃してきた。ミラーレス一眼の方が早いが、これを常時ぶらさげて移動するのは難しい。そこで、ソニーのこのコンパクトデジカメを買った次第。画質もブログ程度なら十分。先日の乃木坂46もこのデジカメで撮った。あのような場所でもさっと取り出して撮影できるのでスマートだ。最近外に出る時はiPhone、iPadとこのデジカメが手放せなくなった。

◆自炊◆

 ドキュメントスキャナーと裁断機が届いたので、きょうから本格的に本の自炊を始めることにした。読書週間が始まった日ということでちょどいい。本日の作業は、スキャナーを箱から取り出して、スキャーナーとアドビのソフトをインストールすること。まったく問題なく終了した。きょうはここまで。少しずつにしないと疲れる。機械の設定で時間を食っていたら意味ないから。あすは実際に読み取ってみる予定。やり方はYouTubeなどで見ておいた。世の中には親切な人がたくさんいるもんだ。検索したら、デモストレーションの画像が山ほど出てきた。自分はそこには遠く及ばないが、ブログでツボを記していこうと思う。

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富士通のドキュメントスキャナー「ScanSnap1500」




 
 




2012年10月27日 (土)

新聞記者もつらいね、英語とITができないオレもつらいけど

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金曜日だというのにガラガラだった銀座

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1台だけ中国からの観光客を乗せたバスをみた

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文具の銀座・伊東屋に寄ったら別館ができていた

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小腹が減ったので銀座ツインズ内のマックへ。ワオンで会計したので最初は気づかなかったが、領収書を捨てようとして驚いた。レタスペッパーバーガーとプレミアムローストコーヒーで計220円。バーガーを打ち忘れたのかなとレジに戻りかけたら、バーガー120円、コーヒー100円で間違いなかった。これがデフレというヤツか。店内は広いが小さく分かれていて、とても静か。iPadでの読書は快適だった

 10月26日金曜日。最近、朝型生活になりつつある。用事等で早起きしないといけない日が続き、そうすると夜早くに眠くなり、近頃は早めに寝ても特に未練はなくなったので、そうすると朝早く目覚めてしまう。そういう悪循環に陥っている。きょうも目覚ましを正午前にセットしたにもかかわらず、午前9時前には目が覚めてしまった。確かに早起きすると開けた窓から注ぐ空気が冷たくて気持ちいい。空の青さも引き締まっているように感じる。

 きょうは高校時代からの友人と壮行会名目で、八重洲界隈と日本橋COREDOで飲んだ。彼は計12年の海外駐在のうちロンドンにも4年ほどいたので、いろいろ参考になった。早起きしたうえ、ビール、スパークリングワイン、ワインとずいぶん飲んだので、きょうは張り切ってブログを書く気力がない。眠い。

 気力がなくなったのは、実は酒のせいだけではない。機械の設定がうまくいかずに、ぐったり疲れてしまったのだ。
 旅の荷物は減らしたい。そこでiPadだけでブログを書けないかと、ここ何日かトライしているのだが、どうも写真の処理がうまくいかない。デジカメで撮った写真をiPadに取りこめるようにカードリーダのコネクションキットを買ったのだが、うまくいかない。ネットで調べ、ユーザーズガイドまでダウンロードして、アプリも何個か買ったのだが、それでもうまくいかない。トリミングや画像データ量を落とすため(ココログだと画素数が多いと掲載できない)の写真処理ソフトというかアプリも、うまく機能してくれない。時間と労力とお金をかけて、それでもまったく前に進まない。すっかり精魂尽き果ててしまった。せっかく、さわやかな天気のなか洒落た街を歩き、おいしいものを食べて飲んだのに、上機嫌もすっかり吹き飛んでしまった。もちろん、機械が悪いのではなく、自分が悪い。IT技術というほどたいそうなものではないが、デジタルとうまく付き合うコツを学ばないといけない。まずイラちな性格から直さないといけない。所詮はツールなんだから、カッカする必要はないのだ。
 英語も学問とかではなくただのツールだという人は多い。必ずしもそうとは思わないけれど、ツールが大きなウエイトを占めるのは確か。そして、それがうまく扱えない。何とかしないとなぁ。

 ところで、アマゾンのキンドル洋書、日本向けだけが値上げになったようだという。Kindleストア日本版の影響ではないかと、ITmediaニュースは伝えている。書籍によっては米国向けの2倍になっているケースもあるらしい。ベストセラーの「Steve Jobs」で同編集部が確認したところ、Amazon.com.で検索すると16.99ドルだが、ログインしてアクセスすると、22.04ドルになっていたという。自分も試してみたが、そもそもどうやってもログイン状態になってしまってわからなかった。確かに22.04ドルだった。この本は何か月か前にすでに購入したのだが、いくらだったか覚えていない。いずれにせよ、それが本当なら、そんなアコギなことはしないでほしい。せっかく米国アマゾンで購入しているのだから。

 疲れることばかりで、すでに気力も限界だが、最後にもうひとつ。本日の読売朝刊で、iPS細胞の誤報問題について、1面に関係者の処分と再度のおわび、中面には検証記事が載っていた。古巣だけに、本当に胸が痛む。結果として確かに取材は“甘かった”が、記者は基本的に相手が自分をだまそうとしている前提で取材しているわけではない。もちろん取材相手の思い違い等もあるから確認作業は念入りにしないといけないし、事実関係は徹底的に調べないといけない。だが、警察や検察の取り調べではあるまいし、相手がすべてうそを言っているとの前提で取材はしないものだ。それが甘いと言われればそれまでだが、今回のようなことを完全になくすには、相手の言うことをすべて疑って、すべて裏取りして、という作業が必要になってくる。そうしたら、とてつもない時間がかかることになる。
 例えば何か事件があったとき、目撃者や近くの人など一般の人に話を聞いて、名前と年齢とともにコメントを紙面に掲載することはよくあるが、そんな場合は今後どうするべきか。年齢では、実際に何歳ですかと聞くのではなく、生年月日を聞いて、お互い(記者と取材相手)が確認するということはもう常識化しているが、では名前が正しいかどうかは、免許証などで確認しないといけなくなるのだろうか。その免許証や身分証明書が他人のものだったら防げるのか。今回とはまったくレベルの違う話だが、取材は相手と一定の信頼関係の中で行う。今回は違ったが、通常は時間との勝負もある。
 A紙さんからは、なんであんなのにだまされてバカじゃないのと揶揄され、もちろん読売の取材記者、デスク、編集幹部は反論できないけど、外野からみているとキツいなと思う。そのA紙さんでは、週刊朝日の編集長が更迭された。もっともこれは記者の話ではないが。
 きのうの都知事の会見では、記者は勉強不足だと知事にさんざんなじられた。週刊誌では連日、記者の劣化だとしかられている。反省すべき点はもちろんある。前財務大臣がかつてそうだったように不遜な記者も中にはいる。けれど、やはり厳しいなぁというのが元新聞記者の正直な感想。

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有楽町・阪急メンズ館の館内にスーパーカーが登場

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きょう楽しかったのはマックのコーヒータイムとここでの飲み会だけ。生ハムにスパークリングワインは最高です













2012年10月19日 (金)

晴耕雨読 畑がないから 晴読雨読だよ

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きょうも一日中雨だった(18日午後、東京・港区で)

 10月18日木曜日。きょうも雨がしとしと降り続いた。初めて行ったイギリスでは、いつもこのような天気だった。訪れたのは2、3月で、寒さも半端ではなかった。ロンドンのあの陰鬱な空模様は世界的にも有名である。そのせいで自殺者が多いとも言われている。一方で、その気候のおかげで、多くの文学者や思想家が育ったとも言われている。確かに南国のリゾート地で物事を深く考えるのは難しい。だから北の国、寒い国の方が学問は発達しているし、偉大な作家や学者を輩出している。
 会社でデスク業の内勤になってから、ずっとふたつのことを夢想し続けた。ひとつめはできれば軽い病気にでもなって長期入院すること。ふたつめは人に迷惑のかからない程度の犯罪を起こして長期間拘置所に入ることだった。新聞社なんて忙しいだけでゆっくり考える時間は永遠に持てない。ホリエモンや佐藤優氏が拘置所で何百冊もの本を読むことができたということを聞いて、心底うらやましいと当時思った。
 フリーの今は、病院や拘置所に似た環境に自分を置くことができる。しかし現実には、自由に外へ行けるし、それが好きだし、人付き合いもあるし、それも嫌いじゃないし、なにより生活するだけでもいろんな雑事があって、思ったほど集中できない。思索にふけり読書に専念するには、相当自分を律しなければならない。そしてそれがかなり苦手。だからこそ拘置所のような強制的な場所にあこがれていた。もっとも実際は、そんなものではないのだろうけど。
 で、きょうは雨なので、外に出掛ける気も失せて、静かに本を読むことができた。こういう日が週に4、5日あれば、オレももっと賢くなる気がする。

◆ITトレンド・iPad読書◆

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 ここ数カ月でiPadでの読書がすっかりお気に入りとなった。手で持ち続けても言われるほど苦痛ではないし、家では主にオットマン付きのリクライニングチェアで読むことが多いのだが、足を曲げて膝にiPadをのせて読むとかなり快適だ。ソファーに寝転がって読む時も、紙の本のようにページを開いたままにする力がいらないでの、意外と楽。昼間は読書灯がまったくいらないし、夜も室内の間接照明だけで十分。寝る前にベッドに持っていっても、照明がなくても長時間でなければそれほど目は疲れない。
 ネットもiPadで見られるので、メールやニュースチェックも手軽にできるし、飽きたら合間に音楽を聴いたりYouTubeをみたりもできる。
 何より電子版ならではの機能が、一度使い始めるとやめられないくらい便利だ。主に使っているのはふたつ。ひとつはマーカー機能、もうひとつは辞書機能。
 マーカーは後でチェックする時用のほか、小説では登場人物にマークをしている。紙の本の時も同様にマーカーを使うことが多かったが、電子版は指でさっと引くことができ、すぐに消すこともできる。自分はいまのところ黄色一色しか使えないのだが、何かの設定で確か複数の色を使い分けられたと思う。またマーカーにはクラウド上での他人との共有機能もあり、より深く読む場合には役に立つはず。だが今のところは使いこなしてしない。
 辞書はプログレッシブの中辞典が入っており、仕事では不十分で使い物にはならないが、ど忘れしたものやちょこっと調べたいときに使うには十分だ。調べたい単語に指を数秒押し付けるだけなので、何より早くて簡単。紙の辞書で引く時間の分を、辞書を読む時間にあてることができる。紙の辞書の方が記憶に定着しやすいという人もいるが、電子本でその分多く読んで頻繁に辞書を“引く”ほうが長く記憶に残ると思う。
 iPadで本を読むようになってから、細切れ時間をより活用できるようになった。移動中は同期したiPhoneを使っていることは前に書いた。まだまだいろんな使い方、可能性がある。
 使っているのはキンドル。アプリをダウンロードして使用している。時間の問題とは思うが、早く日本の書籍もキンドルで読めるようになってほしい。

 さて、本日もまたいろいろなニュースがあった。まずは前日の続報。「江南スタイル」が再びユーチューブの1位に返り咲いたそうだ。圏外に落ちたのは「ユーチューブ側のミスでは」というネットユーザーもいれば、「何台もPCを用意してリピート再生し続けているのでは」と相変わらず作為説を唱える嫌K-POP派もいる。いずれにせよ、個人的には興味ない。
 もうひとつ続報。橋下・大阪市長の朝日新聞取材拒否問題で、朝日放送(関東の人は知らない人が多いと思うが、朝日新聞系列では関東はテレビ朝日、関西は朝日放送。テレ朝がいわゆるキー局、朝日放送が準キー局と言われている)については「週刊朝日と同一視できない」として、取材拒否を撤回した。一方、当の週刊朝日は「同和地区を特定するような表現など不適切な記述が複数あった」と謝罪コメントを出した。次号でおわびを掲載するという。朝日新聞については、取材拒否を継続する。ただ、個別取材には応じないが、朝日新聞記者の会見同席は認めるという。

 話はがらりと変わって、前日に続き訃報。「エマニエル夫人」ことシルビア・クリステルさんが60歳の若さで亡くなった。喉頭がん治療でアムステルダムの病院に入院中だったという。
 シルビアさんといっても、若い人は知らないかもしれない。歌手のシルビアさん(もっと知らない?)とは別人だし、ボクの大好きな滝川クリステルさんともまったく関係ない。
 オランダの女優。1974年に公開された映画「エマニエル夫人」で奔放な性生活を送る若妻役に抜擢され、大胆な裸体を披露して世界的なブームを巻き起こした人だ。
 改めてちょっと調べてみた。自伝などによると9歳で宿泊客にレイプされ、11歳からヘビースモカーとなる一方、IQは164もあって4年の飛び級を体験し、5ヶ国語を操ることのできる才女でもあった。煙草のせいでガンとなり、晩年はアルコールにおぼれるようにもなったという。
 このニュースを報じる各メディアのHPを見比べてみた。エマニエルといえば、籐椅子に上半身裸で足を組んで座っているあの写真だ。だが、それを使っている社はなかった。著作権の問題なのだろうか。写真が1枚もない記事は論外。50代になってからの写真だけを載せているのも、ちょっとがっかりした。いちばんきれいだと思ったのはBBCのHPに掲載されていた写真で、青い目にボリュームたっぷりの髪が、さわやかでありセクシーだった。さよなら、エマニエル夫人。